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著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
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先日、放映されたNHKのETV特集の番組
作家、辺見庸の「しのびよる破局のなかで」を たった今、録画でみました。 何気なく見始めたのですが だんだん惹きこまれて、番組の最後の頃になると 考え込んでしまいました。 彼は 今の時代を アルベール・カミュの「ペスト」の小説になぞらえて 「絶望することよりももっと悪いのは 絶望に慣れることだ」という一節を紹介して 現代を捉えようとしていました。 彼は現代という時代を 自らの全神経を研ぎ澄ませて 捉えようとしています。 町を歩けば、 二十代の若者が 寝るところも、働くところもなく 路上生活をしている。 私たちはそれを横目で見る、。 そして うちに帰れば テレビで、お笑い番組をやっている。 グルメ番組をやっている そうして私たちの神経は麻痺させられていく 彼はその状況を コーティングされた時代だと云う。 事実をペンキで塗り固められて 見えなくしている時代だと。 時代を鋭く見抜く感性 宗教者にも 要求されている感性でもある。 彼は現代を生き抜くためには ヵミュの「ペスト」から 誠実さという姿勢を紹介した ペストが流行る町の真ん中で ある医者が黙々と患者を手当てし 自らの仕事に忠実であろうとする それを誠実という言葉で、その医者の姿勢を表現する だけど この誠実さという言葉も 現代の日本では 商業広告によって奪い取られ 本来のその言葉の持つ意味を 奪い取られてしまったのだという。 辺見庸、 注目したい作家です 上記のロゴマークへの クリックをよろしく お願いします
by jyukushian
| 2009-02-06 22:40
| WEB版 熟柿庵だより
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Comments(2)
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今宵の月
at 2009-02-07 16:59
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武田さんの仰ることに、賛同いたします。
辺見 庸という作家は以前から注目していました。 人間は社会的生き物。だから時代を見抜く鋭い目を誰もが 持たねばならないのです。 TVは愚者を再生産するだけ。 本当のジャーナリストが出てきて欲しいと思うのは私だけでしょうか? 堤 みかさん 頑張ってTVに出てきて!!! 不況を口実に、非正規雇用者が解雇されたら、同時に住む所も 失うのが今の日本の現実です。住まいが無ければ、次の就職も 儘なりません。日本のセーフティーネットは正規雇用者を想定して いるので、現在の雇用情勢には何の役にも立たないのが現状です。 NOP法人・もやいにカンパするしかない自分の無力が悔しいです。
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by
jyukushian at 2009-02-08 23:30
最近、インターネットをいろいろ見ているのですが
以前だったら、週間金曜日とか、雑誌と言う形でした 表現できなかったものが ネット上で、簡単に表現できるようになりました。 とてもおもしろいです。 最近はビデオニュースドットコムというのを見つけました お勧めです、
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