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著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
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本多弘之氏の直接の師は安田理深氏で、
安田理深氏の恩師は曽我量深氏であり、 曽我量深氏は清沢満之に学んでいる。 清沢満之氏は親鸞を近代に蘇らせた宗教家である。 本多氏はこうした親鸞教学の流れの先端をいく学者として 位置づけることができる。 こうした系譜に流れる一貫した指向性は 常に親鸞のテキストを基盤にしていることである。 親鸞のテキストに基づいて、人間というものを分析し、 私とは何者かを明らかにしようとしている。 親鸞のテキストは参考書ではなく、教科書として扱われている。 私の先生は、そうではなかった。 テキストはあくまで参考書であって、 本当の教科書は私の心そのものである。 日々の私の命、日々私がどのような思いで生きているか それこそが教科書であり、 その私の命、日々の暮らしを考えるために 仏教書は、親鸞のテキストは参考書としてある。 そのように教わってきました。 ですから、教義的に深入りした内容については あまり触れてきませんでした。 その先生の教えの姿勢は、今の私に受け継がれているように思います。 それは別の良い方をすれば、教義について深入りした知識を持っていないということです。 先生はあまり教義にこだわると、 知識と理くつと言葉ばかりが先行して 人間の生身のありようを軽視し、 言葉だけで何かわかったような気になってしまう危険性があると そんなふうにおっしゃっておられました。 ですから正直にいえば、 本多氏の論文も、読み進めながら、 ときどき違和感を覚えるのです。 だけど 教義について深く勉強してこなかった分、 とても新鮮で、頭が整理されていく爽快感があります。
by jyukushian
| 2014-09-03 22:23
| WEB版 熟柿庵だより
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