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著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 ![]() 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ![]() ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
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ペルシアにて
かつてのペルシア、現在のイラン 私の新婚旅行はトルコだった トルコのエルズルムという町だったか あるレストランに入ったとき 隣りにペルシア人カップルが座った チャドルを着たその女性があまりに美しかったもので 私は私の新婦が居るにもかかわらず そのペルシア人の女性に魅せられて 思わず、写真を撮らせてもらった ペルシア女性に魅せられる男の気持ちが理解できた となりで私の新婦はむっとしていた そんなことはさておき 私がイランを旅したときは ちょうど、イラン革命が起きてまだそんなに経っていない時だった 国ぜんたいが殺気だっていた。 テヘランの町を散歩していても 交差点ごとに かービン銃をもった兵隊にボディチェックを受けた 公園のパーレビ国王の像はなぎ倒されたままだった 地面には、アメリカの国旗が描かれていて それを町行く人々が踏みつけていく。 アメリカ憎しとばかりに。 私が泊ったホテルのそばには アミルカビールホテルがあったのだが 爆破されて崩壊していた 私が買った週刊誌には 亡くなった人の顔写真が何ページにもわたって掲載されていた フランスから帰国したイスラム教のリーダーであるホメイニの写真が あちらこちらに張られている 不穏な空気・ 現地の女性によると ときどき、ヘリコプターで 女性がちゃんとチャドルを身につけているかどうかを 空からチェックしているという。 革命によって それまでアメリカを背景にして政権を作っていた パーレビ国王が追放され フランスから原理主義的なホメイニが戻ってきて イスラム色の強い国にかわってしまったのである。 アメリカの文明が一気に排除されている真っ最中だった それなのに コカコーラのビンがまだバザールでは使われていた テヘラン大学の女子学生たちは チャドルの下にアメリカ製のジーパンをはいて ささやかな抵抗をしていた その革命の過渡期に私は入国したのである。 パーレビ国王は、アメリカの資本をバックに 独裁をしき、一部の特権階級が富を独り占めしていたことに 国民の怒りがばくはつしたのである。 イランは今もアメリカと距離をおき イスラム教の文化を軸に 運営されている ![]() 上記のロゴマークへの クリックをよろしく お願いします
by jyukushian
| 2009-03-19 00:48
| WEB版 熟柿庵だより
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