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著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 ![]() 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ![]() ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
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「ギャーテイ ギャーテイ 」は重ねて往くことです。
「パラギャーテイ」とは、はるばるもう一方の岸〔彼岸)まで往くことです。 このように、このマントラは、 同じ言葉を何度も重ねることによって、とても力強い表現になっています。 往きなさい 往きなさい すっとずっと彼方まで・・・ 「パラサムギャーテイ 」のなかの「サム」というのは すべての人々、サンガのことです。 また 人類の永遠のコミュニティーをも意味します。 従って「パラサムギャーテイ」とは彼岸に向かって往く すべての人々、ということになります。 「ボディ」とは内なる光、悟り、あるいは目覚めといってもいいでしょう。 あなたはボディ(菩提)を理解し、そして 真実のありようがあなたを苦しみから解き放つのです。 「スバハ」はウエルカムとかハレルヤといった言葉のように 歓喜に満ちたとき、喜びに打ち震えた時に発せられる叫びの言葉です。 「往きなさい 往きなさい すべての道を乗り越えて 往きなさい 彼岸のかなたへ 悟りの世界へ すべての人々よ 喜びに満ちて 」 これが観音菩薩が唱えられたマントラの意味です。 このマントラを聞くには まず細心の注意を払い、精神を集中させなければなりません そのうえで 初めて観音菩薩によって発せられた光、 すなわち、マントラを我が身に受け入れることができるのです。 般若心経を 単に歌を歌うようなつもりで唱えてはなりません。 また論理や理屈だけに頼って唱えるのもだめです。 瞑想の実践のなかで、 自らが空の状態になったとき、言いかえれば あなたのこころ、体、精神 それらすべてをもってして 不可分存在としう真実のありようの世界に溶け込んだとき あなたは完全な精神集中の状態 すなわち我の意識を離れた世界を実現するでしょう。 その時にこそ あなたの全存在をかけて マントラを唱えるのです。 その時 マントラはマントラとしてのパワーをもつのです。 そして あなたは観音菩薩とのあいだに 真のコミュニケーション、真の霊的交渉をもつことが出来るようになり、 ついに悟りの方向へ自らを変革させていくことができるのです。
by jyukushian
| 2009-11-17 22:17
| ティック・ナット・ハン氏
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