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著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 ![]() 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ![]() ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
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きのう、
私たちの庵でタンジャリン(モロッコ産みかん)パーティを催しました。 みんなに一つずつタンジャリンが配られ、 私たちは手のひらにそれを置いてじっと見つめました。 タンジャリンがタンジャリンそのものになる、そういうふうに捉えられるような 息遣いをして。 タンジャリンを食するとき、ほとんどの場合、 タンジャリンを見ようとはせず 他のいろんなことを考えてしまいます タンジャリンを見るというのは タンジャリンが実になる前の 花の姿を見ることです。 タンジャリンの実の中に太陽の輝きを そして雨を見ることなのです。 今、この手の平にあるタンジャリンは 素晴らしい命の輝きそのものです。 私たちは本当の意味で このタンジャリンを理解できるのです。 そして このタンジャリンの花の香りと あたたかく湿り気を持った地球の香りとを 聞くことができるのです。 タンジャリンが本当の意味でのタンジャリンとなる時、 私は本当の意味で私自身となるのです。 そして、そのとき 命は命の輝きを放つのです。 私は心を込めて タンジャリンの皮をむき、 その香りを楽しみました そして 一袋ずつ注意深く取り出しては 口に乗せました。 その時 私はタンジャリンの本当の命を感じることができました。 こうして最後まで タンジャリンの一袋一袋を自分の体に 溶け込ませるように味わいました。 こんなふうに タンジャリンをいただくことはとても大切なことです。 なぜなら タンジャリンとそれを食する人が ともに真実の命を生きることができるからです。 これもまた 平和を作り出していくための 基本となるものです。
by jyukushian
| 2009-12-29 23:41
| ティック・ナット・ハン氏
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