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著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 ![]() 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ![]() ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
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27日、春の彼岸会を行ないました。
大震災のあとで、余震も続く中、 お参りに来て下さるのだろうかと、予測も立たなかったのですが、 十人以上の方がお参りくださいました。 とても嬉しかったです。 今回の彼岸会は 東北関東大震災の被災者の方への追悼と支援というテーマを掲げて行ないました。 その思いを込めてなのでしょうか、 大きな鉢植えを二つも抱えて来て、 お供えしてくださった方もおられました。 また ご仏前は全て、この度の被災者への義捐金とさせていただきます。 金額など詳細については後日、「熟柿庵だより」でご報告させていただきます。 お勤めのあと、 私から少しお話させていただいて そして Hさんに作っていただいたお料理を頂きながら、 みなさんの、3月11日の震災のときの体験談や思いを語っていただきました。 私の話は、 良寛さんの 「災難に遭うときには遭うがよろしく候」という お手紙を紹介いたしました。 この手紙をどのようなプロセスで紹介してよいものやら、 思案いたしました。 この手紙は 例えば、今の東北地方で震災に遭った人に向かって 「頑張って生きてくださいね」とか 「耐えて何とか復興してくださいね」といった 慰めや支援の言葉ではありません。 その事実を受け止めてくださいね、 という残酷な言葉です。 実はこの良寛さんの手紙は 私の先生が、今から15年ほど前に、勉強会で紹介してくださったものです。 その時、私は「だけど阪神淡路大震災で被害を受けた人に向かってこんな言葉は云えませんよね」といいました。 そしたら、隣りにおられた方が 「宗教者にはこの言葉を言ってもらわなければ困る、宗教者こそ、事実を受け止める言葉として、この言葉を語ってもらわなければ困る。そうでなければ被災者は救われない」とおっしゃいました。 そのことがとても印象的で、紹介いたしました。 私の話が重くなってきて、どのようにおさめてよいかわからなくなったとき、 お参りに来られた方が、 「要するになるようにしかならないってことですよね」 とおっしゃって、 要するに、はやい話がそういうことなんです。 なるようにしかならない。 無責任のような言い方ですが それしか、言いようはないのです。 Hさんに作っていただいたお料理は、 ヘルシーでとてもおいしかったです。 ![]()
by jyukushian
| 2011-03-29 23:12
| 行事のご報告
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