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著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 ![]() 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ![]() ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
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「わたしの哲学入門」という本
楽しく読んでいます。 やはり、メインはハイデッガーの解説。 私自身はハイデッガーの「存在と時間」は読んでいないから あまりいうことはできないけれど、 木田氏の文体は、とても説得力があってついつい引き込まれてしまう。 木田氏の解説によると、 ハイデッガーは、存在の哲学を ソクラテス以前の自然派、そしてソクラテスから近代にいたる系譜。 そして、ニーチェごろから始まる反哲学の歴史があるという。 そしてハイデッガーによると、 ソクラテス以後、ものごとが存在することに驚きを覚え ものは何故存在するのかという永遠の課題を追い求めてきたのだという。 そして 存在するとはどういうことかと、追求すること、そこから哲学は始まったのだという。 それ以前の、つまりソクラテス以前の哲学は存在に対してそういう形で疑問を投げかけることはしていないという。存在を時間の流れの中で、とらえ、存在を生成してくものだとして捕らえていた。 木田氏はその解説のなかで、ソクラテス以前の、自然にたいする捉え方を、ほんの数行であるけれど、 親鸞の自然(じねん)という考え方にまで言及している。 ただ、木田氏は仏教に対しては、非常に身長で深く言及はしていない。 さすが、哲学者らしい、慎重さをもっている。安易にその類似性からつなげていかない。 日本の仏教には大いに関心をもっているのは感じ取れるが 日本の仏教者に対する不信があるように思える。 木田氏とは別に 私も大いに興味あるところではある。
by jyukushian
| 2011-09-05 23:49
| WEB版 熟柿庵だより
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