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著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 ![]() 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ![]() ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
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友達で檀家さんだったマサさんが亡くなった。89歳
年齢を超えた、とてもかわいい女性でした。 数年前にご主人を亡くされています。 そのご主人とも親しくさせていただきました。 以前、マサさんが入院されたとき、お見舞いに行ったら ご主人も見舞いに来られていて 二人並んで肩を寄せ合って椅子に腰かけて、6階のロビーで外を眺めておられました。 あまりに仲睦ましいので、声もかけられませんでした。 二人して、手を握り合って小さな金平糖をほうばっておられました。 僕も一ついただきました。 とても仲の良いご夫婦でした。 まれに見る仲の良いご夫婦でした。 ご主人が亡くなられたあと、施設に入られて 見舞いに行くといつも私の手を握っていろいろお話してくださいました。 「夜、眠れますか?」 「なかなか眠れない時もあります。そういう時は主人の写真を見て 眠りにつきます」 「ご主人の写真をおいておかれるのですか?」 「はい、枕元に主人の写真をおいて、いつも抱いて寝てます。」 私が帰る時までずっと手を握ってくれていました。 帰るのが辛かったです。 小柄で、とてもチャーミングで、笑顔がとても素敵な女性でした。 いつだったか、お元気なころ、 マサさん宅のお参りを終えて帰ろうとした時、 わざわざ追いかけてきて 白い小さな紙包みをいただきました。 その場で開けてみたら、チョコレート 今日はバレンタインデー。 「マサさん、これひょっとして私へのバレンタインチョコですか?」 マサさんはただニコニコしておられました。 マサさん、84歳のころのこと。 マサさんのお葬式には 村中の方がお悔やみに来られました。 ![]()
by jyukushian
| 2012-07-14 07:29
| WEB版 熟柿庵だより
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