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著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
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またしても、ウイグル自治区のウイグル民族と中国政府のあいだで
死傷者が出る衝突が起こったようです。 ウイグル民族と漢民族の対立はもう何十年も続いています。 そうとうに根深いものがある。 トルファンの町の食堂で、数人の人民服を着た漢民族が入ってきた 漢民族の青年たちが何か料理を注文した。 するとその店のウイグル人は、漢民族が入って来るや否や そそくさと厨房にはいってしまった。 まるで漢民族を無視しているようだった。 漢民族が注文しても、なかなか返事が返ってこない なんども声をかけて注文するのだが、店の主人は聞こえないふりをして いっさい注文に応じようとしない。 漢民族の青年たちはついにしびれを切らして その店を出てしまった。 一般の民衆のレベルで、彼らはいがみ合っている。 このウイグルの地でも、ウイグル人はそうとう差別されている。 彼らは仕事に着くチャンスがなかなかないという。 上部の仕事は大半、漢民族に握られていて ウイグル人の仕事は下働きのようなものが多いらしい。 そうした経済的な憤懣がずっと続いている。 私が訪れた30年前でも、ちょっとしたもめごとがあれば まさに一触即発の状態だった ウイグル族はとても穏やかな性格の民族で、トルファンはとても 居心地のよい町だったのだけれど、 かれらはいつ独立のために立ちあがってもおかしくはない雰囲気だった。 肩で風切って闊歩する漢民族 そして経済的に不遇な環境を強いられているウイグリー・ いつなにが起きても不思議ではない。
by jyukushian
| 2013-04-24 23:37
| WEB版 熟柿庵だより
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