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著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
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英会話を習ってもう何年になるのだろう・
英語特有のフレーズもいろいろ勉強したし単語も以前より結構覚えている。 それなのに、進歩した感じがしない。 ネイティブの会話を聞いていても、知っている単語を使ってしゃべっているにも関わらず 聞きとることができない。 これはどうしたわけだ。私の聞き取り能力の問題もあるだろうけれどそれだけではなさそう・ 思うに、英語特有の流れというか、思考の展開が日本人と違うのではないかと思う。 だから、次にどんなことを言うのだろうと考えても想像がつかないことがよくある。 これは英語圏の人間の特性というよりも、英語自体の雰囲気というか 英語が世界をとらえる捉え方が日本語とそうとう違うからではないかと思える。 つまりどれだけ英会話を学んでも、スラスラと英語でしゃべるということは 生涯できないのではないかと思えるのです。 あの鳥飼久美子さんだってきっと日々新しい英語の発想に驚きつつ学んでいるのに違いない。 私の英会話の先生は 英語だけでなくフランス語も韓国語もスペイン語もそして日本語もできる。 先生はきっとすでにうすうす気づいているのかもしれない。 それぞれの言語によってものの考え方や話の展開の仕方が違うということが。 それぞれの言語はただ文法や単語が異なるというだけでなく、 それぞれに思考パターンすら違うのだ。 たとえばよく例にだされることではあるけれど 虹の色、 日本語では日本人は7色だと思い込んでいるけれど アフリカのある国では3色だったり5色だったりする。 これはもちろん色の単語がそれだけしかないことにもよるのだけれど、 3色に見えるから3色なのではなく、そのように虹の色をつかみ取る言語文化が 背景にあるのだ。 ちょっと極端な言い方をすれば 人間の視覚は実は言語に振り回されて 感覚すらが言語に支配されている、呪縛されているということになる。 私は今、仏教書について少し思いを巡らせている。 私の読む仏教書はほぼ日本語です。 つまり日本語の世界観、文化圏のなかで仏教をとらえている。 日本語の雰囲気の中の仏教ということ。 この呪縛からのがれられないのだろうか。 ソシュールは「一般言語学」において 言語について人間との関係の中でどのように捉えようとしているのか。 言語に縛られない人間の本質的な知覚というものがあるのだろうか。 それともないのか。 たぶん難しい本だから私が理解するのは至難の業だけど だけど、たとえ分かったからといってどうなるというのだ。 私の考え思考パターンに柔軟性がでるのだろうか。 ちゃんと読んでみたい気はしている。 彼の言語学は、言語学の歴史における大きなメルクマールなのだから。
by jyukushian
| 2014-06-18 19:37
| WEB版 熟柿庵だより
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