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著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 ![]() 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ![]() ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
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とても面白い本でした。
ほぼ30年前に岩波市民セミナーの新装第一回として 10回の連続講義として行われたものを文字起こししたものです。 井筒俊彦氏は、イスラム教の紹介者として、 あるいは哲学者として知られた方です。 「コーラン」の翻訳者でもあります。 当の翻訳者でありながら、 「実は、日本語訳のコーランを読んでも 本当のコーランの意味を理解するのはとても難しいのですね」 と語っておられます。 コーランを理解するには、 当時のアラブの時代状況や、民族性や彼らの思いなど その背景をしっかり知らなければ、なかなか理解できるものではないと 語っておられます。 この本も 初日の講義は コーランのテキストに入ることなく、 「書かれたもの」とはどういうものか、とか 書かれるとはどういうことか、とか 本論に一切入ることなく、 コーランを読むとはどういうことか ということをずっと説明されています。 そして 10日間を通して 説明されたのは、最初の開扉の7行のみです。 啓示はどのようにして、ムハンマドによって行われたのか、 イスラム教にとって神とはどういう存在か 終末論とはどういうものか、 読みながら、ところどころ、とても仏教と通じるものを感じました。 ![]()
by jyukushian
| 2015-04-09 18:19
| WEB版 熟柿庵だより
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Comments(2)
![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
半抗さま、コメントありがとうございます。
ブログに書きました感想文は、なんかつまらない文章になってしまっていますが、本書のおもしろさは表現しがたいものがあります。言語という不思議なものを底辺にすえた、井筒氏らしい哲学的な解説です。井筒氏自身、「大学時代に自由に講義していたころを思い出して、私も楽しくお話しできました」と語っておられます。
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