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著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 ![]() 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ![]() ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
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ギリシアがまだEUに加入するずっと前、
ドラクマだった頃、 当時、ギリシアは社会主義的な政策を行っていて 労働者は、朝の5時とか6時ごろに出勤していて、 その時間帯は交通機関は無料だった。 私も何度か無料のバスのお世話になったことがある。 そして、午後は2時か3時ごろには仕事が終わって自由時間となる。 彼らはその後の半日を自分の時間に使う。 お芝居に行ったり映画を見たり、夜の10時11時まで平気で遊んでいる。。 私は、ギリシア人というのは本当にのんびり暮らしているなあと、 自分の人生を精一杯楽しんでいるなあと、やや妬ましいぐらいに 思ったものだ。 日本みたいに、もっとちゃんと働いたらどうなんだと。 だけど、 日本人って昔から今みたいに勤勉だったのだろうか。 古今亭しん生さんの落語にこんなくだりがある。 「あの、熊こうの野郎、昼過ぎても仕事してやがる、 腕がわるいんだよ、みっともねえ野郎だ、」 こんな思いが日本人の平均だったとは思わないけれど、 少なくとも、日本人はずっと昔から今のように勤勉というか 朝から晩まで一生懸命に真面目に働く民族だったとは思えない。 けっこう日々の生活を楽しんでいたんじゃないかしら。 今の日本人は、高度経済成長のころからなのか、 とっても勤勉な感じがする。 そういう日本人から見たら ギリシアの国民というのは許せないと思うのかもしれない。 「自分の人生を楽しむのも良いけれど、ちゃんと借金を返してからにしろ」と。 ギリシアはギリシアの歴史があって国民性も違うのだから 経済的な点からだけで判断するのは傲慢な感じもするのだけれど、 日本のマスコミの論調は大半が、そんな目でギリシアを見ているように思える。 EUというのは、 ヨーロッパの経済的に弱い国も強い国も 互いに助け合っていこうというのが理念だったように 思うのですが、 その壮大な実験は失敗に終わるのだろうか・ ![]()
by jyukushian
| 2015-07-12 01:08
| WEB版 熟柿庵だより
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