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著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 ![]() 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ![]() ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
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禅仏教をアメリカに紹介された鈴木大拙氏と
清沢満之に師事された曽我量深氏と 金子大栄氏の三人が 哲学者、西谷啓二氏を司会者として 50年前に 比叡山で、座談会をされた。その本です。 親鸞聖人の700回忌法要を期して行われたものです。 4人ともすでに亡くなられていますから、 この3人の宗教者が一堂に会したのはこれ一度だけだったのではないでしょうか。 記念碑的な一冊です。 90歳を超えてなお豪放磊落な鈴木氏と 80歳代の曽我氏と金子氏、 みなさん、それぞれにお人柄が感じられて とてもおもしろい本でした。 書斎でまとめらた仏教書ではなく、 座談という形は、 言葉が、生々しく、ストレートで おたがい、言いたいことを言い合うといった感じで とても興味深く読ませていただきました。 私的には、やはり鈴木大拙氏の表現が とても波長があったように思います。 この本の最後には 京都会館に場所を移して それぞれ3人が講演をされた内容が記されています。 金子氏は「浄土の機縁」 曽我氏は「信に死し、願に生きよ」 鈴木氏は「本願の根元」 と題してのお話です。 特に鈴木氏は 「だんだん目が見えなくなり、耳もきこえなくなり、足もふらふらして 言い訳ばかりの生活になってきました。でもこいつ、仕方ないので、 あなたがたもいつかは私のような年齢におなりになったらおわかりだろうと思います。 それで、ご同情をおねがいします。」 というご挨拶から話されたのがとても印象的でした。 こういう言い方、とても好きです。 ![]()
by jyukushian
| 2016-08-21 16:49
| WEB版 熟柿庵だより
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