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著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 ![]() 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ![]() ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
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もう35年も前のこと、
中国を1人で旅していた時、 何気なく博物館に入って、ケースに入った人形をながめていたら 中国人の若い女性がやってきて(たぶんこの博物館のガイドさん) ケースの人形を指さし、 「この人形、あの映画俳優の○○さんに似ていますね」 という。 ○○さんというのが何度聞いてもわからなかったので、 いつものように筆談して、書いてもらった 「卓別林」と書いてくれた。 たくべつりん? 誰のことだろう?まだわからない。 「ほら、あのステッキをもった、ひげを生やした人ですよ」 しばらくしてやっとわかった。 チャップリンのことだった。 彼ら中国人は 外国語をいったん漢字に直して それを漢字読みして発音するから 彼らの発音を聞いてもすぐにはわからない。 だけどそれは、日本語でもあること。 英語のbeerを日本語ではビールと書いてビールと発音する。 英語圏の人に「ビール」と云っても通じない。 それに似ている。 本書に説明されている「音訳」というところを読んでそんなことを思い出した。 中国人はさらに その音訳というのを 単に漢字の似ている音をくっつけて 音訳するだけでなく、 なんとかその本来の意味に近い漢字を探し出してきて 音訳しようとしている、ということも書かれてあった。 たとえば、 コカコーラを 「可口可楽」(口にすると楽しめる)と音訳したり クラブを 「倶楽部」と書いて なんとなくそのものの意味を含ませようと努力したりしている。 ビートルズを 「被頭四」(髪振り乱す四人)と書く、 と紹介されていたのには笑っちゃいました。 なんか本書とは脱線してしまったようですが、 単に音訳といっても サンスクリット語の微妙な発音 たとえば、サンスクリット語のエルとアールの発音の違いを どのように漢字に直すかといったことなど、 漢字に音訳するということの ご苦労についても少し理解できて 大変おもしろかったです。 ![]()
by jyukushian
| 2016-09-12 16:24
| WEB版 熟柿庵だより
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Comments(1)
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