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著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 ![]() 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ![]() ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
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2、3か月まえ、
勉強会の仲間から紹介された本「心の発見」が机の上に置いてあります。 副題は「古代インド仏教徒現代脳科学における」と「複雑系理論に基づく先端的意識理論と仏教教義 の共通性」とあります。 著者の浅野孝雄氏は、東大医学部の脳神経外科医ご出身です。 本書の要旨は 古代インドの唯識の理論と現代のフリーマン理論の比較研究です。 フリーマンの理論も読んだことないし、現代哲学のいろいろな哲学者の考えを 紹介して古代仏教哲学がいかに現代の先端脳科学に対応しているかを 詳細に検証されているのですが、フリーマン理論を知らない私としては 読んでいてとても歯がたちませんでした。 でもなんとか最終章のところを読んでいて 少しは著者の意見が理解できました。 そこには 仏教でいいう「慈悲」ということについての論文でした。 そこは とても興味深く読むことができました。 「慈悲」とは 他社に対すると思いやりのことをいいます。 自分の時間や思いを犠牲にして 他者のために生きることができるか。という問題設定でした 慈悲というのは人間にとって生得的なものなのか、それとも 経験によって獲得するものなのか、 ということを多弁に語っておられました。 私の考えは 慈悲、あるいは自分を犠牲にして他者のために生きるということは 人間の生得的な心情であると思っています。 ところで、この本の仏教の哲学の依拠しているのは 唯識学です。 唯識学は 知り合いのご住職がここ10年以上勉強会で発表されていて、 最近l、また参加して通い始めました。 この「心の発見」を読んで 心新たに 唯識を学びなおそうと思っているしだいです。 ![]()
by jyukushian
| 2017-07-13 00:04
| WEB版 熟柿庵だより
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Comments(2)
初めまして。そちらに、ティクナット・ハンの記事があったので、拝読させていただきました。最近、マインドフルネスやテラワーダの瞑想の導入など、ブッダの技法が盛んに喧伝されていますが、その根幹は、大乗の唯識論を論拠として、そこに念処の瞑想技法を取り入れたものだと思います。また、その境地は親鸞の不断煩悩得涅槃や自然法爾(あるがままに観る)ではなかろうかと考えますが、いかがなもんでしょう? 京都 真證寺 竹内好宏
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竹内さま
コメントありがとうございます。おっしゃるように最近仏教の技法に様々なアプローチがなされています。浄土真宗はお念仏のみが相続されてきて現代はそれがなかなか響かない時代であるようです。それぞれの時代にあった技法の模索はとても大切なことだと思います。だけど技法は時代とともに変わっていきます。私はお念仏のあとに「すべてを阿弥陀様におまかせします」と現代語訳した言葉を付け加えるという技法をやっております。だけどこうしたことも技法ですから時代とともに変化していくのでしょう。
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