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著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 ![]() 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ![]() ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
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生い立ち 金之助(漱石)は夏目家の4男として生まれた。 長男が後を継ぐものだったので、彼は生まれてすぐ里子に出された。 しかし、四谷の夜店の裏で、サルのように泣きわめいていた漱石を見て、 姉が哀れに思い連れ帰る。 しかし、夏目家に戻されても、しょせん厄介者。 2歳のころ、今度は正式に塩原家に養子に出される。 しかし、その養父が妻とは別の女のところへ行ってしまい、 その間、どのように生活していたのだろうか。 高校生の頃、急に夏目家に呼び戻されて、夏目家の跡継ぎになる。 あてにされていた長男が結核で亡くなり、その3か月後に次男も亡くなる。 3男はいい加減な男で、あてにならず、結局、夏目家の勝手な都合で 呼び戻されて、夏目家の後を継ぐことになった。 塩原家から金銭で買い戻された。240円だったという。 彼は当時の家制度の犠牲者であった。 ある意味、とても不幸な生い立ちだった。 小説「道草」では、 塩原家が漱石に養育してやった金をせびりに来るようすが 延々と綴られている。 彼の人間観は、そのような生い立ちによっても 影響を受けていると思える。
by jyukushian
| 2023-09-20 19:27
| WEB版 熟柿庵だより
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