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著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 ![]() 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ![]() ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
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私の命は、私の親や、数十代さかのぼると何億人にもなるという
先祖によって成り立っている。 私の命はあなたによって成り立っている。 私の命は、 道ばたでふっと見かける名もない草花によって成り立っている。 私の命は、私のつれあいによって、私の子供によって、 私の友人によって成り立っているのだ。 たとえどんなに私があなたを嫌うことがあっても、 自分の親を厭うことがあっても、 私が私のつれあいを嫌い、ついには離婚してしまうことがあったとしても そういう日々揺れ動く勝手な想いとは裏腹に、 それらすべてが今もちゃんと私の命を育てているのである。 それは例えば、あなたが野菜をきらっていても、 それがあなたと縁を結んで口に入ったとたんに、 あなたの知らないところでちゃんとあなたの体を支える栄養になっていくようなものだ。 これが私の命の実相である。 これが般若心経が説く、ティック・ナット・ハン氏が説く真実のありようである。 こうして語られた真実を前にして、 私はなにも言うことはできず、ただ黙するのみである。 その圧倒的な真実の前に、私は頭を下げるしかない。 私は僧侶として、折りに触れて縁のある人にハン氏の話を紹介し語ってきた。 「亡くなった故人の命は、縁のあった人々のなかでちゃんと生き続けていますよ。 本当の意味で供養するとは、その頂いた命を輝かせて生きることです」と。 自分の恥ずべき生き方を棚に上げて、 あるいはそのように生きていない自分の心に向かって語ってきた。
by jyukushian
| 2007-11-21 23:03
| ティック・ナット・ハン氏
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