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著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 ![]() 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ![]() ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
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私たちの体には、肺や心臓、腎臓、胃、そして血液があります。
これらは個々に独立しては決して存在し得ないもの、共存によってのみ存在しうるものです。 確かに、 肺は肺であり、血液は血液であって、二つの区別された存在のように見えますが、 独立しては存在しえません。 何故なら、肺は空気を取り入れ血液に活力を与えます。 また逆に血液は肺に養分を与えるのです。 血液なくして肺は生きられません。そしてまた肺なくして血液も浄化されず、生きていけません。 このように 肺と血液は不可分存在なのです。 同じことが腎臓と血液、腎臓と胃、肺と心臓、血液と心臓についても言えます。 観音菩薩が、この一枚の紙は存在しないと述べられたのは、 この紙を他と関係を持たない、独立したものとして見るとき、 この紙は存在しないと語っておられるのです。 紙はそれ自体としては存在しないのです。 一枚の紙は 太陽の輝き、雲、森、木こり、心、全てのものと不可分にあるのです。 個々には存在しないのです。 そして 個々に存在しない、空であるということは それだからこそ、全てを満たしているのです。 観音菩薩の述べておられることと、一枚の紙が全てを含んでいるという私たちの考えとは少しも矛盾するものではありません。 観音菩薩は、外界すべての物質的現象〔色)、またそれを受け取る人間の諸器官〔受)、 意識(想)、はたらき〔行)、認識(識)、これら五蘊全ては存在しないと理解されたのです。 それらは不可分存在の関係としてのみ在りうるのです。 物質的現象の全て(色)波存在せず、また一方、宇宙の全てを含んでいるのです。 受、想、行、識についても同様のことが言えます。 ~~~~「理解のこころ」より~~~~~ 体の各部についての例えは 一枚の紙の例えと同様に いやそれ以上具体的に 不可分存在という概念について非常にわかりやすく 説いてくれています。 ![]() 一日一回クリックを よろしくお願いします
by jyukushian
| 2008-03-26 18:59
| ティック・ナット・ハン氏
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