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著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 ![]() 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ![]() ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
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先日、田舎でお葬式がありました。
亡くなられた方は女性で65歳の若さでした。 9年前に何万人に一人という難病にかかられ 両足が動かなくなり、いろんな病気を併発され 辛い病気との闘いの日々だったと御主人は語っておられました。 その女性は 「何で私がこんな病気にかからなければいけないの」 と嘆いておられたそうです。 「どうして、他の人ではなくこの私がこんな目に遭わなければならないのか」 という思いを抱かれるのは 彼女だけに限ったわけではない。 世の中には、この思いをもたれる人がなんと多いことか 幼い子供を亡くされた方 交通事故にあわれた方 治療法のない病気にかかった方、 この私だって一度ならず思ったことがある。 この問いかけにl答えは見い出せるのだろうか 私は今回のお葬式でそのことを否応なく考えさせられた 一方で 「ああ、私でなくてよかった」という思いがある。 他人の不幸をみて ああ、私でなくてよかった と思う。 この 「ああ、私でなくてよかった」という思いと 「なんでこの私がこんな目にあわなければいけないのか」という思いは ある意味で同じところから発している感情であるとも言える。 その問いかけに答えられるのは 哲学でもなければ 思想でもない 生活信条でもなければ 道徳でもない それは唯一、宗教のみである。 宗教こそがその「何でこの私が・・・」という問いかけに 答えることが出来るのだと思う。 エゴイズム、利己主義がその 「どうして私が・・・」という問いかけを生み出す。 そのエゴイズムを超えることができるのは 宗教のみである。 今回亡くなった女性に即して言えば ご主人に世話してもらわなければ 一日として生きていけない自分を不甲斐ない、悔しいと思うと同時に 世話してくれているご主人に きっと手を合わせておられたに違いない。 ご主人に手を合わせることができる妻など いるだろうか その女性は 難病になったお陰で ご主人に手を合わせられた その思いに 仏教は光をあてる。 尊い心であると。 ![]() 上記のロゴマークへの クリックをよろしく お願いします
by jyukushian
| 2008-07-09 19:37
| WEB版 熟柿庵だより
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Comments(4)
![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
だんだん名無しさんのコメントが難しくなってきました。
私は自分では気づかないのですが、相当に人を傷つけてきているようです。よく人に指摘されるのです。 名無しさんはどのような法難を経験されたのでしょうか 具体的に書いてくだされば有り難いです。
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![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
名無しさん
ご丁寧に詳しくご自身の法難について書いてくださって有り難うございます。 すざましい体験をされているのですね。私のようなものに、お辛い体験を本当によく書いてくださいました。 仏様に命をささげたいと思っておられたこと、一体どのような人生を過ごしてこられたのだろうかといろいろ勝手に想像したりいたします。 肝炎にかかっておられるとのこと、今はおさまっているのでしょうか、とても気にかかります。 くれぐれもお体大事になさってください。
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