カテゴリ
以前の記事
2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2021年 05月 2021年 02月 2020年 04月 2020年 03月 2019年 06月 more... ライフログ
著 書
武田智亨 プロフィール
1951年 滋賀県生まれ。
1970年 本願寺で得度を受ける。大学卒業後、教職を経て1980年 中近東、中東、中国などを1年半にわたり放浪。 現在、浄土真宗 東京・熟柿庵 庵主、彦根・西福寺 住職。 著書に『中国ひとり旅』(連合出版)、『熟柿庵だより』(東京図書出版会)。翻訳書にジェシー・マッキニー著『車椅子の上の心』、ティック・ナット・ハン著『理解のこころ』などがある。 ![]() 東京・熟柿庵ホームページ リンク 逢人舎 ![]() ブログランキングへ 登録しました。 ↑ぜひ、応援クリックを お願いします。 記事ランキング
その他のジャンル
|
バンコックのルンビニー公園を散歩していたら
変なおじさんが近づいてきた。 「あなた、日本人? 私、北海道大学の学生の女の人、知っています。 これから、あなたをこの町を案内しましょうか?」 (女子学生という日本語の単語、この町で変によく聞く。一体だれが教えたのか!) 私は疑うこともせず、彼の話に乗った 彼は、さっそく私を運転手つきの大きなボートに乗せ、 川岸のいろんなレストランに案内してくれた お酒もたくさん飲んだ。 レストランのウエイトレス達は日本の歌謡曲などを 歌って聞かせてくれる。 ほろ酔い気分になって そろそろ帰ろうか 案内してくれたおじさんは船を岸に着ける直前、 急に船を川の真ん中にとめて 「あなた、お金もってる? ドルのお金、もっている? 持っているお金全部だしなさい!!」 ときた。ややどすの効いた声で。 そうきたか 仕方ない、200ドル、彼に差し出した。 当時、一ドル260円だったから 5万円ほどになる。 これだけあれば かれは一年ぐらいは遊んで暮らせるに違いない。 殺されて川に放り出されるよりましだ。 おとなしく従って、やっと川岸まで戻ることができた。 バンコックはヨーロッパの貧乏旅行者にとっても有名なまち。 世界中から旅人の集まる町。 こんなおじさんがいても仕方ない。 湿気があっていつも肌がベタベタしてねっとりしたこの国は あまり爽快な気分にはなれない そろそろ ネパールのカトマンズに出発しようか 私の財布には成田、カトマンズの一年有効の往復切符がある。 どことなく幻想的なイメージのある ヒマラヤのある国、ネパールへ向けて ![]() 上記のロゴマークへの クリックをよろしく お願いします
by jyukushian
| 2008-11-18 21:57
| WEB版 熟柿庵だより
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||